審査委員長 溝端 剛 関西福祉大学教授
将来の赤穂を担う子どもたちの確かな成長
今年の「あこう絵マップ」は、「赤穂市みんなのまちづくり推進事業」の助成を受けて開催されました。過去4年間の実績が「まちづくり」事業として評価された意義は非常に大きいと思います。まちづくりは、地域を担う人づくりであり、そのような人を生み出し続けるシステムづくりです。そのような活動として「あこう絵マップ」が認められたのです。実行委員の皆さんのご尽力に敬意を表します。
今回は、応募数(96作品)、その質の高さ、さらに公開審査会の参加者数において、過去最高のコンクールとなりました。審査の結果、「赤穂の環境守りたい」が最優秀賞に選ばれました。二酸化炭素を測定した結果を表現したもので、テーマの確かさと調査力、マップとしての美しさにおいて、非常に優れた作品でした。優秀賞には、地域の恵まれた自然を誇り高らかに描いた「高おのタダマップ」、今の自分の尺度で地域を捉えた「はし・あし・なんぽ?」、赤穂の地形の成り立ちを工夫豊かに表現した「塩屋から始まる赤穂マップマップ」が選ばれました。いずれも、テーマ、表現の創意工夫、発表において、優秀賞にふさわしい作品でした。その他にも優れた作品が多数あり、10点程度と予定していた努力賞が、最終的には18点となりました。
入賞作品に選ばれなかった子どもたちにも大きな拍手を送りたいと思います。 想像してください。子どもたちが、激暑の中、それぞれのテーマで地域を見て回り、家族、友達、地域の人々の協力を得て、作品づくりに没頭している。次に審査会に向けての準備に取り組み、当日は多くの人々の前で緊張しながらも精一杯発表している。そして緊張感からの解放と、大きな仕事をやり終えたという達成感で、ホットしている。なんと素晴らしい光景ではありませんか。この一連の過程を「あこう絵マップ」に参加した子どもたちは立派にやってのけました。「よくやった」の一言に尽きます。
子どもたちの地域を見る眼、さまざまな人と連携し合う力、自分たちの思いを表現し伝える力は確かに成長しています。次の10周年に向けて、「あこう絵マップ、いざ出陣」です。
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審査委員 野村勝美 赤穂ライオンズクラブ
オンリーワンの視点で「わが街赤穂」を探索して
あこう絵マップコンクールも5回目を迎え、西播磨一円に広がりつつあるとお聞きしました。今年2回目の審査委員として参加させて頂きましたが、ますます盛大になるこのイベントにまず敬意を表したいと思います。
このコンクールの一番のポイントは公開審査であるということでしょう。密室で決められ発表されたものではなく、参加者全員の目の前で作品を発表したあと、講評を交えながら選ばれていくという過程はいやがうえにも会場が盛り上がってゆきます。熱い視線と共にどよめきやため息が聞こえてきます。審査委員も真剣勝負です。誰もが認める上位入賞とそれぞれの審査委員が独自の目で選んだ特別賞や敗者復活のチャンスなどもあり、審査方法としては理想的な形を採用していると思います。それが年々盛んになる理由の大きな要因であると確信します。そして、歌あり踊りありの公開審査会はスタッフの皆さんの熱い思いがそのまま伝わってきます。
さて今年も力作が出揃いました。あまりの多さに例年より30分早く下見が行われました。美術的にも優れたものや、地図作品としての完成度の高いもの、また巧妙な仕掛けが施されたサプライズマップもありました。具体的なデーターも付加価値を高めています。発表の仕方も工夫のあとが見られ、去年より全体的によくなったように思います。
ただその反面名所旧跡を家族で回った平凡な観光マップに終わってしまったものも少なからずあって、96点という過去最高の応募があった今年の、次に大きくステップするための試練の年といえるかもしれません。今年の絵マップ作成を通して築かれた家族の絆や友情をまた来年も是非発揮して頂いて、独自の着眼点から「わが街赤穂」を探索し、自分たちだけのテーマによるオンリーワンマップがたくさん出て来る事を期待しています。
最後に、たくさんの応募者の皆さん、そしてお世話役の皆さんお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
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審査委員 氏平 源吾 前赤穂市教育研究所長
地域に愛着をもつ子が増えて
私は、昨年1昨年今年と三回審査に参加させていただきました。
今年は応募作品が昨年よりも大幅に増えました。これは、地域のことに関心や愛着を持つ子が増えたことだと、大変頼もしく嬉しく思っています。
次に今年の審査で気のついたことを述べてみます。
第一に作品の質が向上しているということです。未完成の作品や、片付け仕事的な作品は見当たらず、それぞれに精一杯頑張った完成度の高い作品ばかりでした。
第二に、同じようなテーマの作品も何点か見受けられました。誰もが目をつけるテーマではなく、自分独自のものに目をつけることが大切ではないかと思いました。来年に生かしてもらいたいと思います。
第三に、発表の仕方が上手になっていました。三年前に比べると格段の進歩です。中にはメモを見ないで堂々と発表している人もいました。これには感心しました。ただ発表時間が一分と短かったのは、運営上の都合とはいえ、大変気の毒に思いました。
第四に会場が手狭で、立ち見していた人が多かったせいかも分かりませんが、子どもたちが発表している時私語が多く、司会進行係の人から再三注意があったのは残念でした。
以上、気のついたことを述べました。
ただ、よい作品なのに選に漏れた作品がたくさんあったことを申し添えておきます。これに懲りず、来年も是非応募してください。
最後に、江端さんご夫妻をはじめ事務局の方々、さらには関西福祉大学の学生の皆様方の温かいおもてなしに、心より感謝申し上げ、このコンクールの今後益々のご発展をお祈りいたします。
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審査委員 樋口 信子 樋口都市設計代表
作品・発表ともに努力のあとが感じられて
今年は応募作品数、発表者数ともに過去最高いうことで、審査する方としても、例年に増して緊張がありました。
発表されたかたも、約1分という非常に短い時間のなかで、言いたいことを的確に伝えるには、大変な努力が要ったと思います。メモを見ながら、或いは暗記してきたことを一生懸命に説明する姿には本当に感心させられました。
作品についてですが、やはり自分達で、一生懸命歩いたり、インタビューしたり、調査を行ったり、という努力のあとがはっきり見える作品に心惹かれました。引き出し、扉、一部が動く、などの「シカケ」があり、工作として凝った作品も目立ち、地図としての見せ方も毎年技術が向上していくように感じました。また赤穂の未来を地図にした作品には子どもらしい楽しさを感じました。また防犯や草花、交通量の変化などについて細かく観察した作品もあり、身近なところから、まちの中を観察し、面白いところや問題点を発見する、歴史を学んでみる、未来を考える、といった社会的な行動につながっていることを大変嬉しく思いました。
なお、学校の宿題として取り組まれたためか、「○○ツアー」といった作品が相当数有りました。コンクールとしては宿題の成果としての大量応募については、募集方法や審査方法について一考が必要かも知れませんが、宿題としては、普段あまり行ったことのない市内各地の施設などを家族と訪れ、見聞を広めるということで、社会に目を向ける良い機会になったのではないかと思います。こうして学校の先生方の協力を得ながら、裾野を広げていくことは、絵マップコンクールの継続と発展には大変重要な事だと思いました。
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審査委員 赤穂市母親クラブ連絡協議会会長 梅山雅子

同じテーマでも視点がちがって
今回初めて審査員を体験させて頂きました。第5回目ですが、過去最高の応募作品数という事で力作一つ一つをみて審査して絞っていくという作業は
とても難しかったです。同じ公園というテーマをピックアップした子供でも、視点のとらえ方が全く違い、危険な所をマップにしたり、普段遊んでいる遊び場に
順位をつ けていたりと、子供達の豊かな発想に深い感動を覚えました。
作品説明を聞いていくと作品観察しただけでは全く気付かな かった仕掛けに驚いて思わず拍手したり、道端に咲いていた草花を布で染めたものを披露してくれたりと作品に対する熱意がより一層感じられ、私自身の評価が
変化する作品も多々ありました。その中で私が選んだ「私が市長になったら」という作品は今年もディ ズニーランドに行けなくて、赤穂にディズニーランドを作ってしまおうというユニークな発想は子供ならではの夢があり私の心に残りました。いつまでも夢を持
ち続けてほしいという願いで特別賞にしました。
地図を書くだけではなく自由に表現することは非常に難しいけれど、郷土にふれアイデアをだして工夫していくことによって心を育て想像力をも豊かにするとおもいます。
発表に関しても人前で話すのはとても勇気がいるとおもいますが、やり遂げたときの達成感は自信にもつながっていきます。何もしないよりは失敗をしてもいいから挑戦し続けてください。きっと何かの役にたつ時が来ます。
自分の故郷を益々好きになって、また違うテーマ、表現の仕方、あるいは工夫の仕方で来年も応募されることをお待ちしています。本当にすばらしい作品に出
会えた事に感謝致します。私の所属する母親クラブも「まちの子はみんなわが子」を合い言葉に子供達の健全育成を願って、地域ぐるみで活動しています。みん
な で力を合わせて子育て力アップしていけたらと願います。
江端さんをはじめ実行委員の皆さん、関西福祉大学の皆さん、そ して作品を作成した子供達、そしてそれに加わった方々が一丸となって第5回コンクールが無事に終了したことに感謝いたします。今年入選した作品、そうでな
い作品どれもがすばらしい作品で興味深いものがありました。世界にたった一つしかない作品です 。自分の作品に自信をもってください。
来年以降もあこう絵マップコンクールが継続することを希望します。関係者の皆さん お疲れ様でした。そして楽しい1日を送らせて頂きありがとうございました。
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審査委員 あこう絵マップコンクール実行委員会 会長 江端益子
パワーアップし続ける子どもたち
この度は明石副市長が急な所用ということで、5回目で初めて事務局から審査委員を務めさせていただきました。過去最高の96作品という出品数に驚き、作品のレベルアップを目の当たりにし、作品全体から醸し出されるパワーに圧倒されそうでした。
また、何よりも、5回連続応募者が2人、4回連続応募者が2人と、毎年暑い夏にまちについて調べ続けた子どもたちに、事務局として敬意を表したいと思います。
当コンクールでは、まずはテーマが大切で、それについて調べ、また見た目にも美しくわかりやすい表現力がが必要で、公開審査会当日は200人以上の参加者の前で発表するという、大変な試練が待っています。発表が苦手だった子どもが年々上手になって成長して行く姿は、無限の可能性を感じ、スタッフ一同の喜びになっております。
昨年以上に、テーマに一層の広がりを見せ、赤穂の環境について調べたり、世情を反映して、赤穂市のこれまでの合併を取り上げたり、安全・安心マップを作成したり、残したい街並みを丁寧に表現したマップなどありました。
その上、公開審査会においての発表での工夫の重要性が応募者に浸透し、今年は原稿を暗記してすらすら発表をしたり、マジックテープで隠れた絵が飛び出し、その動作を兄妹で助け合ってしたりするなど、発表にもより工夫をこらした子どもたちが増えました。
今回は応募者数の増加に伴い、急きょ努力賞を増やしましたが、それでも惜しくも入賞を逃した作品が多くありました。応募者全員に賞を上げたいくらいの接戦でした。
この5年間、参加してくれた子ども・保護者の皆さん、資金面で御協力いただいた県民局や赤穂市、協賛いただいた関係団体や事業所、そしてそれを支え続けてきてくださった審査委員を始め一般市民や関福大生の大勢のみなさんのおかげで、このような盛大なコンクールを今年度も開催できましたことを、深く感謝しております。
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